とても深いグリーン

推しがみんな緑担当。書きたいことを書きたいときに。徒然なるままに。

【劇場研究】PARCO劇場編

 

 

「幽霊はここにいる」

 

 

安部公房作品がパルコ劇場で上演されるのは実に43年ぶりだそうで、私は生まれてもない時代の話です。今回私の推しである神山智洋くんが主演を務める「幽霊はここにいる」は1958年に俳優座劇場*1にて田中邦衛さん主演で上演された歴史があるそう。

 

田中邦衛さんと聞いても「北の国から」に出演されていた方としかわからないのが少し恥ずかしい気もしていますが、この戯曲がそれだけ歴史あるものだということは想像に難くありません。

 

今回主演を務めるにあたり、各媒体で神山くんが決まって口にしている言葉があります。

 

それがこの言葉

 

「歴史あるパルコ劇場で」

 

 

 

パルコ劇場という劇場がどこにあるのかも知らない私は、パルコと聞いただけではあの商業施設しか出てきません(笑)

 

商業施設内にある劇場で思い浮かぶ劇場といえば渋谷ヒカリエにある「東急シアターオーブ*2で、歴史ある感じというよりかは現代的で立ち入りやすい劇場といったイメージがありました。

新橋演舞場や帝国劇場のような駅からちょこっとだけ歩いて向かう劇場とは違って立地的に行きやすい劇場は何だかイマっぽいなぁなんて学生ながらに思っていましたが。

(もちろんどの劇場も好きですが!)

 

 

本題に戻りますが、パルコ劇場で主演を務めることが決まり、思わずメンバーに自慢してしまうくらい嬉しがっている神山くんの様子から、どんな劇場なのか知りたくなり少し調べてみることに。

 

 

 

何度か名称が変わっているようなのでまとめてみると、

 

1973年5月23日「西武劇場」として開館

1976年3月1日「PARCO西武劇場」に名称変更

1985年6月「PARCO劇場」へ名称変更

 

2016年には渋谷パルコの建て替えに伴い休館しています。

座席は458席と少なめなので、その分臨場感があったのだろうと推測できます。

最前列なんてもはや演者側では・・・

 

 

この458席の劇場がいかに素晴らしい劇場なのかは2020年に上演されたこけら落とし公演とその後のこけら落としスペシャル公演をみるとよくわかります。(出演者は全て敬称略)

 

 

2020年1月 「立川志の輔 〜PARCO劇場 こけら落とし〜」

 

2020年2月「ラヴ・レターズ〜こけら落としスペシャル〜」

この作品は1990年から継続上演されている作品で、毎回名だたるメンバーが名を連ねています。

 

ー出演者ー

松重豊大竹しのぶ

井上芳雄坂本真綾

市村正親草笛光子

リリー・フランキー橋本愛

加藤和樹&愛加あゆ

 

(個人的にこの朗読劇は一度観劇してみたいと思っています!来年の分まだチケット残っているか確認しよう!)

 

2020年3月「ピサロ」主演:渡辺謙

 

2020年5月「佐渡島他吉の生涯」主演:佐々木蔵之介

新型コロナウイルスの影響で全公演中止

 

2020年7月「大地」作・演出:三谷幸喜 / 主演:大泉洋

新型コロナウイルスの影響でスケジュールを変更して上演

 

このほかにもジャニーズ事務所のトップオブトップである東山紀之さんの主演作品など、テレビしか見ない私でも「え!?すご!!!」と驚くほど豪華な面々が新しくなったPARCO劇場でお芝居をされています。

 

 

ちなみに休館前の劇場の様子が公式インスタグラムに残っていました。

切り取られた瞬間がどれも美しくとても感動したのでシェアします。

 

 

 
 
 
 
 
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数々の俳優たちと制作スタッフが流してきた汗と涙、そして情熱とプライド、愛と夢が詰まった瞬間が思い出のアルバムに残されており、このアカウントを作ろうと言った人の気持ちがとてもよくわかる気がします。

 

真っ赤な客席に浮かぶハート型の跡。

そこに演劇に魅了された観客の姿が見えました。

 

休館前に観客向けにメッセージカードが配られて?いたようで(置かれていたのか詳細は不明ですが)沢山のメッセージが飾られていたのが印象的です。

 

 

 

 
 
 
 
 
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正直なところ昔上演された戯曲のタイトルや俳優さんのお名前を聞いてもピンとこなくて、なかなか字面からでは歴史を感じにくい無知な私ですが、こうして長きに渡り多くの人に求められ愛されてきた劇場なのだということを目にして、明日からPARCO劇場で座長として新たに名を刻む神山くんが誇らしくて仕方ありません。

 

 

結局原作戯曲が手に入らずにまっさらな状態で観劇に臨む私ですが、逆に新しいものに触れる機会だと思うと今から楽しみです。

ちなみに私は今回神山くんが共演する八嶋智人さんのお芝居がだーーーーい好きでして、2020年に上演された「泣くロミオと怒るジュリエット」で遺影を掲げて踊り出す八嶋さんに腹筋を割りました。割と初期段階で中止になってしまったのが心残りなのであの作品も再演してほしい作品の一つです。

思いっきり楽しめるように仕事休んで昼から劇場のグリーンカクテルをキメていくぜーーーー!!!

 

 

 

今年の自分へのクリスマスプレゼントは神山くんのお芝居を楽しむ時間★

3時間を超える舞台は久しぶりで、今からお尻が心配なのは私だけじゃないはず。オセローの時は、よく3時間45分の2本勝負を耐えられたな〜と思うくらいにこの3年で気力と体力が底辺まで落ちました。オタクする上で気力と体力って本当に大事。

なんだかんだ去年も12月23日まで舞台観に行ってたな。予定を入れないと怖くなるクリスマス付近にしっかり毎年満たされすぎている。本当にありがたい。

 

 

 

 

無事に全日程クリアできますように!

神様!仏様!神山様!なんとかお願いします!!!

神山くん!顔晴れ!!!!!!!

 

 

*1:東京都港区六本木にある劇場。劇団俳優座の創立10周年事業として1954年4月20日に開場した。総席数は300席

*2:東京都渋谷区渋谷ヒカリエ内にあるミュージカル専用劇場。3階構成で総席数は1972席